屋久島4日目。
その日は釣りに出かけた。
クリスタル岬というもう、まるで崖で崖がとてもクリスタルな場所を地元の方に教えてもらった。
その日はほぼ1日中日陰のない場所で釣りをしていて、オヤビッチャという地元ではとてもポピュラーな縞々の小さいやつをたくさん釣った。
もうそれは入れ食い状態で目に見える場所に魚が集まってくるととても楽なもんだ。
だがその後悲劇が起こった。
普段あまり火に当たらない生活をする私にとって、許容範囲を超える放射線を浴びてしまい、家に帰るとぐだっとなった。
そのまま、どうだろうか、20時間くらい寝続けたのか。
私は回復した。
が、しかしこれはもはや日焼けに息を通り越して火傷であった。
完全体の火傷だ。
それから数日間、ヒリヒリとする肌と闘いながら、生きた。
最終日前日に腐った皮膚が剥がれてきて、私の体はまるで迷彩の服を着ているかのようになる。軍人である。
現在進行形で私の肌は腐れ落ちつつ脱皮しているが、ここで一つ学んだこともある。
屋久島に来て、心も体も一皮むけたのではないかと。
目まぐるしい日常から、とても平穏で神秘的なこの島に来て、また新たに今ままでの当たり前を再考できた。
そして、三重に戻ったとき、それをまた自分なりの形で表現し伝えていきたいとも思う。
僕の心と体はこうして、物理的にも一新したのであった。
CHAN