yunou vol.17 3of4

三重県いなべ市

きこり、パーマカルチャーデザイナー

田端 昇さん (タバタ ノボル)




今回は少しパーマカルチャーのことに触れながら。

パーマカルチャーという言葉を聞いたことがある方は最近多くなってきたように思えます。

1970年、オーストラリアにて大学教授のビル・モリソンとその教え子であるデビッド・ホルムグレンが、持続可能な農業を体験できる暮らしをデザインしたのがパーマカルチャーの始まり。

パーマカルチャーには3つの倫理というものがあって。

1 地球への配慮

2 人々への配慮

3 恵みを公平に分かち合う

という3つのモラルを基盤にした考え。

昇くんはパーマカルチャーの講座を受けた後、その知識、技術を日々に応用しながら生活をしています。


身の回りのもので生活を築く。

昇くんは家の横にKIWIという本と生活用品を扱うお店も営んでおります。

周りに生えている木々で建物を作り、その土地のものでその土地の生き方を体現したような、そんな素敵な場所。

KIWIはパーマカルチャーの3つの倫理に沿った、優しい空気が流れていました。

僕が料理する上でも、’’どれだけ自然に近くいられるか’’に重きを置く中で、(1)番の地球への配慮をもっと心がけようと思った。

無知の自分が行う消費行動が地球を傷つけているかもしれない。

良いと思ってしていたことが実は全く良いことではないかもしれない。

日々の行動、考えについて改めて再考すべきと感じました。

(2)番の人々への配慮。

1も2も配慮。というのが良い。

すごく日本的で厳かな、優しさのある接し方のように感じます。

周りの自然、人間に感謝して、未来に繋いでいく。

今がよければ全て良い。ではなく、未来に目を向ける’’余裕’’を作る。

僕たちにはここが本当に足らない。もっと先のことを見ないといけないと思っている。

(3)の恵みを公平に分かち合う。

我が国は資本主義ではあるけど、いくら資本が大事だからといって、傲慢に独占することなく分かち合う。

’’継承’’が’’ビジネス’’という言葉に変わった時、味っけなくなるものも少なくない。

と、いうように、パーマカルチャーは僕が思うに生き方のモラル。

自分がこうありたい、こうなるべきだと言った考えの基盤にある考えのように思えます。

自分は料理というフィルターを通してパーマカルチャーを考えましたが、腑に落ちることがたくさんありました。

もし、今何か自分の生き方の主軸となるものがあれば、ぜひ一度パーマカルチャーの倫理と照らし合わせてみてください。

何か得られるものがあるはず。

つづく