三重県多気郡大台町
元坂酒造株式会社
元坂 新平 さん
日本酒とワイン。
新平さんと話す中ですぐ酔ってしまうイメージの日本酒の話になりました。
僕は日本酒という言葉を聞くと、
おちょこ
ほっこり
米
一升瓶
陶器
水
つながる
日本
こんな言葉がパッと出てきました。
果たしてワインならどうか。
グラス
おしゃれ
葡萄
ヨーロッパ
外国
スタイリッシュ
スーツ
西洋料理
雰囲気
こんな言葉がパッと出てきた。
現代の私たちは普段は洋服を着て、全ててはないですが明治維新以降の西洋文化が色濃く反映された社会の中で生きています。
普段和服を着て、純日本家屋に住んでいる方の数は少ないように思える今日。
前回にも少し書きましたが、
『どんなシチュエーションか』
によって酒の味って本当に変わるような気がしていて。
これは今回チラッと思ったことなのですが、普段から西洋の文化を身なりや生き方をしていると、自然と日本酒という酒は遠い存在にもなっていくのかなとも思いました。
とっつきやすい形で日本酒を出す店も多くはなってきたと思いますが、そのとっつきやすさで出すものは果たしてどうなのか。との疑問も浮かんできます。
そこに学びはあるのか。
学びがないものは消費になりがちだと思います。
薄利多売の世の中になるにつれてどう思いを伝えるか。を新平さんは深く考えていました。
そしてクラフトビールの話も。
これもまた難しい。
アメリカのポートランドでは
クラフトビールって本来、地元に還元するものらしい。地元のものを使って地元に還元する。
クラフトの定義で外国の輸入品を使ったものがたくさん出てきていて、新平さんはこの先の終わりを見据えていました。
僕もこのことは最近すごく疑問に思っていて。
ここ数ヶ月、クラフトビールも美味しいけど結局キリンビールうま!サッポロビールうま!となる自分がいた。
それは単純に’’味’’の面で区別がつかなくなってきたのと、パッケージング、広告にかかる費用を上乗せされたものに、『対価』として支払うことに抵抗ができたことなのだと思います。
でもその’’商品’’はシチュエーションによってはバチんとハマることもあるのでなんとも言えませんが。
(例えば、高級な店だと、むしろそういったものでないと格がつかない。とか。 僕は高級店全く行かなくなったので、今そういった気持ちが理解できないだけなのかも)
ただ、去年伊勢にできたひみつビールというクラフトビールブルワリーのような、原材料を栽培しながら想いを乗せてビールづくりをしているところはやっぱ良いなぁと思えるのでした。
『思いを馳せる』
そんな光景が日常の中にもっと生まれると幸せですね。
そして次は畑を見せていただきました。
つづく