食を通して教育に関わりたいと思い始めたのはちょうど1年ほど前のこと。
色々な飲食業界の現場を見てきて出た思いでした。
食材を当たり前のように仕入れることができると、やはりそのものの大切さを忘れてしまいがちです。
忙しいから捨てよう、作りすぎたから捨ててまた新しいのを作ろう、形の悪いものは使わない。
忙しくなるにつれ、マンネリ化するにつれ、こういった感情が出てくることは必然のように思えます。(特に僕らの世代)
灰も積もれば山になる(廃といってもいいかもしれません)と言いますが、毎日のwasteを積み重ねた結果が今の現場。
日本では2800万トンのゴミが毎年棄され、そのうち700万トンほどが食品ロスに繋がる可食部を捨てています。
2800万トンという数字は大きすぎてあまり想像できませんが、これはとてつもなく大きくアメリカの5500万トンに次いで世界2位です。
ちなみに10年前の食料廃棄物の量は何トンだと思われますか?
1700万トンです。
ここ10年での異様な上昇率がわかります。
それほど僕たちは食の大切さを忘れてしまったのだとも言えるでしょう。
僕が伝えていきたい、いかないといけないものは、その根本的なものを変えるところ。
数値が上昇したから改善しよう、なんて伝えてもそれは数値でしかなく、食を楽しいもの、興味を持たせることができるものになれば、必然とその値は気にすることなく、いつの間にか下降しているでしょう。
調理師養成学校で現場の厳しさを教え、技術を身につけさせるなんてことばかりやっていたら日本からhigh conciounessな料理人は生まれない。
僕がいた学校で衛生のことを教え、環境のことを教える人は’’先生’’です。
’’料理の先生’’ではありません。
しかも教えることなんてテストに受かるかどうかのためのことが大半で、それを教えたからといって根本的な解決には至らないでしょう。
しかし現場はこれ。
これをどう変えるか。
料理を職にするもの人として学校(もしくはそれ以外)で教えられることは何か。
学生に伝えたいのは、学校の家庭化の授業が生きていく上で一番大切ということ。
衣食住の根本はそこにあります。
その食の一旦を担うものとして、学校の先生では伝えることができない何かを僕が伝えれていければと思うのです。
家庭科の料理はつまらなかった覚えしかありません。
じゃないっす!
楽しいんです!っというか楽しくさせます!
保護者のみなさん、ぜひ、子供さんの学校へ講師として招待願います。笑
CHAN