長崎と熊本 その3

翌日は熊本へ。

のはら農研塾という循環型のサイクルを作っている健史さんに会いに行きました。

健史さん、本当に明るい、人間力のある方でした。

それと奥さんの由美さん、長女の花恋さん、従業員の方々、みんなとてもいい関係性だなと感じ、この雰囲気というか空気は人間力が理由なのかなと、心から思いました。

健史さんは産業廃棄物をどう有効活用するか。

とても知識量の多い方で、なんせとてもパンクでした。

かなりパンクでした。

熊本は大規模農家が多く、その中で健史さんのように自然栽培やオーガニック栽培、循環型社会を目指している農家はとても少ないといいます。

のけもの扱いもされていたといいます。

でもそんな中で思いを持ってすることの大事さと大変さを学びました。

健史さんは地元の小学生にオーガニック農法を教えたり、地域のコミュニティにも積極的に取り組まれています。

おもしろい話を聞きました。

当時小学生だったA君は田んぼの米の苗で遊んでいて、それを見た健史さんに捕まれ、投げ飛ばされたといいます。

その子は大学生になって、農業科にすすんで健史さんの元にきて、’当時あなたに投げ飛ばされたものです’と言って挨拶に来たといいます。

めっちゃいいなとシンプルに思いました。

こういう大人に子供の時に会えることは、本当に世界が広がると思います。

そして、地震のこと。

2016年に起きた熊本地震。

僕は当時、大阪のレストランで働いていた時だと思います。

画面越しに見る世界は、恥ずかしながらあまり記憶にありません。

当時は今を生きることに必死だった時で他にかける余裕がなかったように今思えます。

でも、今こうして8年の時を経て、現地の被災した方の生の声を聞くと、本当に自分が情けないと思います。

健史さんは被災時、家が半壊しました。それでも工場で仕出しをし続け、被災者を迎え入れ続けたといいます。

栽培している米でおにぎりを作り、提供し続けました。

その時のコミュニティは今でもとても大切なつながりになっているとお話いただきました。

もちろん、経験しないとわからないこともあると思います。

でも何かできることはあるはず、考えてないだけで。

とても貴重なお話を聞かせていただきました。

お昼ご飯までいただいて、丁寧におもてなししていただき、

由美さんから人の迎え入れ方といいますか、温かい空間の作り方?を教えていただいたようにも思え、こんな風に当たり前に人迎え入れれるようになりたいと思いました。

答えとゴールを信じて突き進む。

それがわからねえやつはしょうがねえ。

続けて突き進む。

それが安心感にもつながる。

エラーアンドトライだ。

失敗するしかない。

’’そして、つながりを切らない。’’

健史さんにいただいた言葉。

この人はこうだというスタイルがわかれば喧嘩をしなくてすむ。

スタイルを隠すと喧嘩は起きる

地の人間じゃないと安く見られる

いつでも出せるようにしておく。熱意とかパンク精神とか

とてもアツいものがありました。

大感謝。

続く。

CHAN