横にいたお客さんとカウンターに立って
お仕事をしているおかみさんの話を聞いていました。
『この店にきて何十年経つけど、働いてるみんなの顔見るだけでいつも安心する。ここはただ食べるだけじゃなく、気持ちの安心させるとか、なにかいつも料理以上のものをかんじるよね』
という会話を聞いて、
僕はひとり食べながら涙が出そうでした。
飲食店の存在意義の本質は本来はこういうところにあって、
ただ見た目が綺麗とか、写真映えするとか、ただ欲を満たすためだけではないのだと。
こんな素晴らしい光景に出会える飲食店はなかなか
無いのかもしれません。
人を良くすると書いて食と書きます。
どう、良くなるか。するか。
これは時代の変化とともに違う解釈になりつつあるかもしれませんが、解釈する以前の問題で食本来の意義を再認識しました。
本当に素敵なお店。
僕もそれに近づけるように日々目の前のことに
真剣に向き合いながら美味しいご飯を作ります。
来ていただいた方々にとって、
最高の時間となりますように。
今後もよろしくお願いします。
ひのめ店主 27歳