インド・スリランカ旅行記 DAY8

DAY8

次の目的地はオーロヴィル。


世界最大のエコヴィレッジと言われているこの場所ではまた多くの学びがあった。


また電車で移動をする。

そして僕はこの道中で息を呑む光景を見た。

電車での旅は、北上すればするほど、都会に向かえば向かうほど物乞いが多くなる気がする。

マドゥライからオーロヴィルの電車の車内にもいた。



それは年老いた男性だった。

その男性は周りの人全てに、何かくれ、水くれ、食べてるものくれだのおそらく色々言っていた。




でも皆不思議がらずに与える。

なるほど、宗教の影響なのかな、、など考えてたりすると、



その物乞いの男性は横に座っている青年が持っている水を求めた。

でもそれは少年のマイボトルだ。

でもその青年は当たり前のように物乞いの男性に水を与えた。





僕はこの光景が強く心に残っています。

青年はおそらく僕より若かった。


僕にはここまでの気持ちで他人に接することはできない。

いや、しようとしてなかっただけかもしれない。

一人一人が孤立しているように感じる日本と一つの国家として生きているように感じるインド。


僕達が学べることはこの国に山ほどある。

人それぞれ視点は違えど、人間として生きる、本来の形を垣間見れると思います。



その夜、

オーロヴィルには夜遅くに着いたので、レンタルバイク屋に向かって、街灯の無い暗闇を小一時間ほど歩いた。


すると、バイク屋がやってない。

Google mapをあてにしすぎるのは良くない。反省です。

そこからまた1時間かけて歩いて帰るのはそうとうな根気がいった。


絶望感。

悲しそうな僕達を見て、なんとケバブ屋の店主がバイクに乗せて送ってくれた。





彼の名前はMrグル。

グルに助けられたことで僕達のオーロヴィルでの旅はとても有意義なものになりました。

帰りのグルの原付に3人乗りする僕達。






僕はグルの体を掴んでいたが、グルの腕は毛まみれで熊さんのようだった。

宿に到着し、お金を払おうとする僕らに対して、いいよっフレンドだろ!と漢気を纏って帰っていった。

インドでは他者に優しくすることは当たり前なのかもしれない。





それをお金で解決?しようとした僕らは後々考えてみるとかなり失礼だったかなとも話していた。


僕がいつかどこかで僕達のような人間を見つけたら、躊躇うことなく力になりたいと思う。

マイフレンド、グル。

僕達はあなたの温もりをずっと忘れない。