三重県鈴鹿市
金沢木制作所
金沢 健幸 幸子 さん
金沢夫妻はひのめの前身、月の庭に当時よく通っていました。
10年、20年ほど前でしょうか。
それが今こうして時代を経てお話できる。
とても嬉しく、なんだか運命のようにも思える。
さて、仕事の仕方の話。
お二人は基本、依頼主の要望に応える。
やりたいものを形にする。それに対して喜びを感じると言います。
そしてそれをやりながら考える。
最初から全てのイメージがあるわけではないから、寄り添いながら、道標をして、また歩き出したら寄り添う。
の、ような感覚。
なんだか、僕のイメージとしては、金沢さんが横にいて、僕が右足を出して歩こうとしたら、彼も右足を出す。
ちょっとこけそうになったら支えてくれる。
歩かないといけないのに足が止まっちゃったら、自転車たまに貸してくれる笑
そんな感覚です。わかりますか?笑
なんだか建築って、キメたデザインする人がいて、家を作り始める。
それを外から出来上がっていくのを依頼主がたまに見にきて、、、、、
みたいなイメージでした。
でも、最近よくいろんな方と話すのですが、最終住むのは自分。
どうやって作られて、どこになんの何があって、とか。知った上で家というものを初めて育てれる人間になるような気がする。
パッケージで購入した家はやはりパッケージでしかなく。
そこへの思い入れは’’自分で構築する’’ということと比較すると雲泥の差があるように感じます。
金沢さんは建築において一番雰囲気が大事と話していて、
形も素材も大事だけど、モノの持つ雰囲気をどう出すか。
ただ、今の時代めちゃめちゃむ難しくなってるって言っていて。
デザインが良ければモノを軽視するかもしれないし。
デザインありきであるかもしれないし。
そしてそれを職人さんたちにどう伝えながら家づくりをしていくか。
どういう表現で’’モノの持つ雰囲気’’を最大限に発揮するか。
似たようなものがたくさん出回る社会での課題でもあります。
話していて思ったのは彼はサッカーでいう監督だなと。(僕はサッカーしか知らないのでw)
個性をどうまとめるか。
好きなようにやってって言いつつ、あくまで自分が指揮しながらやる。
僕が将来、人を雇えるような人間になったらぶち当たる壁なんだろうなと思います。
ここらへんで食べ過ぎて腹がはち切れそうになってきました上谷です。
私事ですがこれから古民家を改修しながら住んでいこうと思っていて、とても参考になるお話をたくさん聞かせていただきました。
こうして話せば話すほど色々出てくる人が僕たちは大好きすぎて、この活動をやめられない理由でもあります。
さて次は誰の空気を吸いにいこうか。
金沢夫妻、今回は本当にありがとうございました。
お二人の空気が大好きです。
またお好み焼き食べさせてください♡
おわり