yunou vol.6 2of4

三重県多気郡多気町

にこぱん

店主

植西美貴さん


そして話は食と生活の関係について。

僕たちの会話の中で出てきた、教えられることと教わること。

例えば、みきさんが修行時代に働いていたパン屋の話。

当時天然酵母で作るパンが少ない中、その店では唯一1種類だけそのパンがあって、みきさんはもうそれしか食べなかったといいます。

じゃあなんでそれ以外のパンは食べなかった?

その理由は簡単で。

安定剤をたくさん入れたり、やすい外国の小麦を大量に使っていた。

例えばそれを将来子供ができた時に食べたいか。そんな疑問から自分で取捨選択していた。

それはある程度大きい場所で働いていたから見えた景色で、今となってはそれをみれてよかったとおっしゃっておられました。

それは彼女が20歳後半の出来事。


果たしてその年代でそれに気づくことができる人がどれだけいるんだろう。





みきさんは幼少期から食べるものに気をつけてくれていた母がいたから気づくことができたと言っていましたが、今の社会で、どれだけの親が食べるものに気をつけて食育をしているんだろう?と疑問が浮かびました。


子供ができると変わると言いますが、果たしてそれがいつまで続くのか。


僕たちの世代は、どんなものを食べて育ってきたんだろう。

そしてこれから親になる世代の僕らが子孫を残すと考え時にどんな子供が生まれるんだろうか。


取捨選択できすぎる時代だからこそ、選ばないような選択肢の人も多い気がする。。。




使い勝手のいいものがたくさんあって、

嫌なこと(勉強となること)をしなくても良くなって、

僕たちは退化しそうで。




と、まぁこれくらいにしておいて。。。。





みきさんが今作っているパンはもちろん’’いいもの’’を使っています。

みきさんのパンは食べたら便秘が改善したり、麩や玄米を入れて解毒効果をだしたり、

本当にそれを食べることが薬のようで、パワーのようなもの。

僕が初めてみきさんのパンを食べたのは何年まえだったかわからないけど、あの時の満足感?ご飯を食べたような気持ちになったことを覚えています。

知らない方は一度この経験をしてほしい。


将来、味噌汁とおにぎりと糠漬けの店をしたいって言ってたみきさん。

いやぁ、ほんとやってほしいなぁ(亀山でお願いします笑)

そしておにぎりの話が始まると菌と酵素の話に。

今や除菌除菌でアルコール、手洗いを狂ったようにしていますが、

流石にビニル手袋で握ったおにぎりは食べたくない。

むしろそれはもう、おにぎりではなく、丸めた米。

それが愛を生み出すものなんでしょうけど、今や不潔や不衛生と呼ばれる時代。

なんだかなぁ。

酵素ジュースってのもあります。

酵素が生きているようで、提供する側は酵素が生きてない?除菌除菌で綺麗な人間が作る酵素ジュースは果たして酵素ジュースなのか??

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、こうしたちょっとしたズレがたくさん生じてる気がする。

それは多分僕にもあって、自分の意識してないところにあると思います。

こんな話を腹割って話せる人が周りにいる人は幸せ。




んんん、あれだな、このペースで書くと第10話くらいまで行きそうだなぁ。笑


つづく

CHAN