三重県 鈴鹿市 本地猛さん
本日はyunouの活動記録4回目。
三重県鈴鹿市にある味噌蔵、東海醸造の工場長、本地さんに会いに。
江戸時代から続く東海醸造、歴史と共に歩んできたとても貴重な場所。
お店の前には昔伊勢街道が通っていて、藤堂高虎の藩でありました。
ここには昔有名な杉の木があり、それを気に入った高虎さん。
ここの近くには今でも杉野さんが多いといいます。
昭和の最後に火事になり、今も残っていたら文化的な財産になったのかな、、、、と。
そして味噌蔵の中にご案内していただきました。
室内に漂う香り。
嗅覚が反応に反応して、生きてる!とい感覚に陥りました。
早速、本地さんは言います。
発酵=人間にとってプラスで
腐敗=人間にとってマイナス。
臭さなどは人間の主観であるので判断基準にはならないといいます。
例えば、牛乳。
極端な例かもしれませんが
日本で搾乳したら、冷蔵庫に入れないと腐ってしまう。
そこには湿度や気候、さまざま要因が絡まって来ます。
西洋ではそのまま置いておくと乳酸が発酵してヨーグルトやチーズになる。
ほぅ。。。。。。とずっと感心する私。。。。
さらに一歩踏み込んで考えると
生物はこの瞬間を生きるもので
人間は呼吸して
植物は光合成して
微生物は発酵して
生きている。
発酵とは’’空気がない状態で微生物がエネルギーを獲得する手段として、分解産物を出す’’ことであり、
僕たちでいう酸素を吸って二酸化炭素を出すのと同意であるといいます。
さらに続けて本地さんは言います、
発酵=食品か?と。
ん〜そうだよな〜と思いながら聞いていると実は日本の工業生産高で見ると食品はなんと2割。
2割ですか!?と驚きました。
こんだけ発酵ブームな世の中でもあるし実際もっと高い割合だと思っていたのは事実。
工業生産高で見ると少ない食品ですが、
発酵食品を使わず食事をできるか。となるとこれはなかなか難しくて、
ビールやワインで乾杯できず、ほぼ調味料使えない。。。。
そう考えると食と発酵は切っても切り離せない密接な関係。
(ちなみにナタデココも発酵食品らしいです)
ちなみにその8割は何があるのでしょう。
洗剤や、点滴などの医療関係、除菌アルコールに、ゴミも発酵させて、染め物も発酵。
僕たちは発酵に生かせていただいているんだと実感します。
ただ僕たちにその感覚はあるのか。
本地さんは味噌上手に作ってますねと言われると
そんなことないと言います。
それは彼ら(微生物)がただ働いているのを助けているだけ。
それは家と同じで積水ハウスやパナホームが家を建てるわけではなく、大工さんが家を建てる。
ほ〜なるほどなぁ〜〜と思いながら書きたいことが多すぎるので次回に
つづく。