vol.3
三重県 津市 美杉町 坂本 幸(サカモトコウ)さん
さて、最後は幸さんに家の周りを案内してもらいました。
庭の至る所にお茶に使われると思しき草木たちがイキイキと生えてます。
とても愉快な景色。
目と胃に良いとされる、2000年の歴史のある薬用菊が生えていたり、露草、よもぎ、、、、色んな方たちが住んでいる庭。
草抜きが大変なのよぉ〜とおっしゃる幸さんはなんだか幸せそうに見えました。
生えている草たちも、幸さんの為に生えている。ちょっとそんなふうに見えた時もあって、不思議な感覚に陥りました。
これもやはり人間性であるとか、生き方であるとか、そういったことに直結しているのだと思います。
初めて見たウコギ。爽やかな香り、お茶の葉のようで渋みもありでした。
脳の記憶力などに良いと言います。
そして裏の山に進む。
道中にはクレソン、はこべ、イタドリになずな、いのこずち、ユキノシタ、、、、、、、ここだけで暮らせるなぁと感じる笑
これは何?これは何?と質問する僕達に、すぐに答えを教えてくれる幸さん。すげぇ、、、、、とずっと感心しました。
そして、、、葉わさび。
大量の葉わさび。とても幸せです。
まな板の上で熱湯をかけ、軽く叩くと辛味が増して美味しいお浸しになる。と助言をいただきました。
もしかしたら多くの人がこの葉っぱの根っこが僕達が日常的に食べているわさびとは思う方が少ないかもしれません。。
食べ物がどう生きてきて、食卓に並ぶか。
少しでも考えることはとても重要なことです。本当に。
自然のとの共存の上で気持ちの良い場所で生き生きと育っている野草たち。
スーパーにディスプレイされた彼らとは似て非なるものでした。
苔も天ぷらにして食べれるそうです。驚愕。
たくさん考えた。
現代社会からどんどん遠くなっていくこのような環境に身を置くことで、
今の生き方を再認識させてもらった。
便利で時短で、流動的な生き方はやはり僕には合わないなと思いながら、その中でどう自己表現をするか。
仕事を通じて、個人を通じて、’’本質’’を問いながら生きていきたい。
おわり。