前回の続き・・
最初淹れていただいたお茶はかぶせ茶。
品評会に出すお茶で、とても希少価値の高いものをいただきました。
かぶせ茶。
かぶせ茶というと、旨味の強い、上品なお茶、というイメージでした。
少し低温で丁寧にお湯を注ぎます。
甘い。
最初の印象は甘い。でした。
そして後から、とても優しいうまさがくる。でもくどくない。
一度、昔に旨味の強いお茶を飲んだことがあります。
それはワインボトルに入ってたのですが、とても高価で、昆布みたいな味でした。
それ以来、あまり旨味の強いお茶は好んでいなかったのですが、今回は違った。
単に僕の経験が少ないだけかもしれないですが、とても心地のいい旨味でした。
一煎目に抽出された旨味は二煎目にはあまり出ませんが、二煎目は二煎目で渋みがあり、違う味わいを味わえました。
とろみのついたお茶。とても贅沢です。
でもやはり、こうしてお茶を淹れていただいて飲むことはあっても、日常でこの少しぬるい温度帯のお茶を飲むことはあまりないなぁ、とも思い、日本茶はやはり、中国茶などのように熱湯を入れて終わり。だけで終われない愉しみがかえって敷居を高くしているのかもしれないとも思いました。
そして2煎目。紅茶です。野島さんの手作りのお茶、さやまかおりという品種。
毎年作るらしく、出来不出来にかかわらずお客さんには提供するらしいです。笑
次はとても可愛らしい大きさの急須が出てきました。
これだけ手元に目がいってしまうと、自然と所作や指、爪の形まで気になります。。。
りんごの蜜のような甘さ。
上品な味で、とても落ち着く味でした。
これも口元の分厚いマグカップで飲んだら全く別物になるんだろな、、、、と思いながら。
やはり、その場、その時で、使う茶器や器は変えるとその場の雰囲気が格上げされるなぁとしみじみと感じました。
続く
上谷