yunou vol.18 2of4

愛知県名古屋市

KISO

加藤耕平さん

KISOでは約10種類ほどの生地を使い、50種ほどの種類のパンを焼きあげます。

香ばしい香りが店内に広がり、次々に焼かれる色々な顔をしたパン達はまるで焼かれるのを待っていたような、そんな表情でオーブンから出てくる。

そんなホカホカの彼らをお客さん達は次々にカゴに入れていく。

焼きたてのパン達がなくなっていく様子は少し寂しさもありました。

だってこんな美しいものが次々に消えていくのだから。

パン屋は儚さとの隣り合わせだなぁと心底感じた。




僕の仕事は料理を作ってその場で食べてもらうこと。

お客さんがどういうふうに食べてどんな顔してるか見ることができる。

でもそれはプレッシャーと喜びの紙一重の部分を行き来しているような気がします。

そのゆらゆら線上での仕事はもちろんやりがいがあって、僕はそこを楽しみながら毎日を生きている。

今、BAKESという出店のみで営業するカフェでも思うけど、自分が作ったご飯や飲み物がいつどのタイミングで食されるかわからない営業スタイルは不安に感じる。

でも手に取ってくれる嬉しさがものすごく大きく、いろんな視点で物事を見ないとなと日々勉強させられます。





自分の感覚で似た視点を見ることができてまた新たな発見をさせてもらった。 

いくつになっても外に出て側で味わって勉強することの大切さを肌で感じました。


ちなみにこれがKISOのサワードウ。

発酵から焼成まで眼福です。

つづく