大阪府大阪市
TAKAMURA COFFEE ROASTERS
岩崎裕也さん
岩崎さんがコーヒー業界に入ったのは30代になってから。
うらちゃんも30代から写真を始め今でも写真家として生計を立てている。
二人の勢いというか、仕事に対する情熱、やる気は第三者目線でとても似たものを感じました。
僕は26の時に店を始めた。
来月7月でひのめはとうとう3周年です。
僕ももうすぐ30歳になります。
最初は『若い』と言われて、思われて、それが理由でお客さんが来てくれていた時期もあったように思えます。
二人の会話を聞いていると、数年前、そこにかなり甘んじていたなと最近つくづく思って。
年齢は関係ないとは思ういますが、もう『若い』という武器は消えかけている。
なので今また新たな武器をコツコツとこの数年で作りながらひのめを営業している自分にはパチンと響いた今回のyunou活動でした。
岩崎さんは上司がいた頃、早めに出勤して上司が出勤する頃には必ず焙煎器をいつでも作業できる状態に準備しておいた。
焙煎はいつでもやらせてもらっても大丈夫なように常に横で見ながら、早く出勤したり、居残りしながら、『いつでもできます!』の状態で仕事をしていた。
これを見ている方は常にこのような姿勢で仕事に向き合えていますか?
僕がもし雇われの立場だったら、岩崎さんと同じようでありたい。
修行時代は可能な限りこの姿勢でいましたが、いつもそうできていたとは全く思いません。
超頼りになる代打はすぐスタメンになることと同義ですかね。
教えを乞うことは簡単ですが、話をできるベースを作ることは大事と岩崎さんは言っておられました。
『これはなんですか』
という質問1つでも、ある程度勉強した上でのそれなのか。
全く知らずにただ聞いているだけなのか。
これは上の者に教えを乞う上で本当に大切になることです。
僕もできる限り意識していますが、時に怠ることもあります。反省です。
今ではネット情報が山のようにありますが、焙煎の世界はかなり情報が閉ざされた世界らしい。
職種によってはネットだけ見てたら’’知ったようになる’’人間になれる。
焙煎の世界はそれだけでは生きていけないと言います。
普通だったら何十年かかることを数年でできるようになる。
これは人生豊かにする上でとても大切なことで、いかにどのプロセスを踏んで到達するかがその人の真価を問われることになってくるのだと思う。
日々勉強です。
そして最後になりましたが、今回の取材では2種のドリップコーヒーと浅煎りのエスプレッソをいただきました。
これらの味の感想をここでお伝えすることは難しいのでぜひお店に足を運んでみてください。
コーヒーの美味しさ、愉しさを教えてくれる場所です。
岩崎さん、今回は本当にありがとうございました。
経験の上からなる的確な言葉とその重み。
岩崎さんにしか表現のできないものが今後どのようにして変化していくのか、とても楽しみです。
次は誰のところへ。
おわり