大阪府大阪市
TAKAMURA COFFEE ROASTERS
岩崎裕也さん
さて、今回のyunouは大阪へ。
ついに県外に赴きました。
岩崎さんと出会ったのは僕が大阪にいた8年ほど前。
現在TAKAMURA COFFEE ROASTERのトップを務める彼の経験量は凄まじいものでした。
左折しようとしたら直進してきた車に追突されそうになりながら到着した僕たち二人はまずはコーヒーをいただく。 (完全に大阪の運転にやられました)
僕のこのコーヒー愛はここのハンドドリップコーヒーから始まりました。
タカムラでは昔からハンドドリップコーヒーの豆はこのようにたくさんの中から選ぶことができます。
最初はコロンビアの豆を2種類、ハンドドリップで淹れてもらいました。
んんんん
なんとこの豆、ビールのニュアンスがある。
ビール。。。?
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ビールでもクラフトビールのような柑橘感を感じます。
両方とも浅煎りだったのですが、嫌な酸味が全くない。
甘い。
そしてその持続が長い。
そして温度冷めてもどんどん良くなっていく。
これは浅煎り好きになる理由がわかる気がする。
うらちゃんも横で唸ってました。
これはタカムラが豆ごとに作っているカード。毎回新しいデザインが楽しくてついつい見惚れてしまいます。
岩崎さんは’’甘味’’を後味に残すために適切な焙煎と抽出を意識しています。
それは僕たちが感じた、余韻とか変化にわかりやすくつながってくるといいます。
良い原料のものを選択し、適切な焙煎を施す。
このプロセスがコーヒーが美味しく淹れれる秘訣。
難しいと言われる、浅煎りのコーヒーをちゃんと淹れれるまで僕もかなり時間がかかりました。
ただそれはプロセスを理解してなかったのが原因だったと思います。
そしてこの浅煎りのコーヒーを飲むことに対しては味の側面以外でも良い点がありました。
それは生産者と近くなれること。
今まではコーヒーの生産国は貧しい国が多く、わたしたち消費者は生産者から原材料を仕入れるという行為をします。
そこには質の悪いものを大量に安価で買い叩かれることによって、生産者との関係を築いていました。
そうしたら双方はこれより良くなりたいとか、もっとこうしたいといった向上心が生まれず、一向に良い’’素材’’は出来上がってきません。
いい素材ができると、より素材を生かした焙煎ができる。
素材の味がぼやけやすい深煎りコーヒーでは出せないものです。
これは岩崎さんとも話していて、料理に近い感覚。
これは日本的な感覚ですが、いい素材ほど、何もしなくていい。
美味しい肉を塩振って焼いたら美味しい。
でもそれをもっと輝かせる人が僕たち料理を生業にする人間だと思います。
でもただうまく調理したらいいかと言われるとそれは違う。
『どう料理してどう提供するか』
素材を見極めて、適切な調理をし、それを消費者に伝える。
いつもお店で考えながら行っているここまでのプロセスを岩崎さんも同じように考えていて、とても似ていると頷きながら仲間を見つけた、嬉しく、高揚する気分にもなりました。
つづく