三重県いなべ市
ゆうき農園
森友喜 さん
牛蒡。
ゆうき農園といえば!の野菜。
変えの効かない野菜であって、牛蒡にしか出せない香りを発する牛蒡。
味噌汁に入ってたら、あ!いた!と一番思わせてくれる野菜でもある。
味噌汁の牛蒡っていいですよね。ほんとすき。
今回取材に訪れた時は牛蒡が収穫できる時期でしたので、牛蒡をメインにいろいろなお話を聞かせてもらいました。
牛蒡の花が咲く時期は終わっていたのですが、今年咲いた花の種を見せていただき、種取りの作業をさせていただいた。
この毬栗のような見た目の内側に細長い種がチョロチョロ入っています。
’’種を残すための進化’’
牛蒡という植物だけでも、どうしてこうなったかと想像を膨らませるととても楽しい。
ちょっと触りたくない見た目の花の中に種がある。
彼らも試行錯誤しながらどう種を残すか考えてきたんだろうなぁ。
そして種と花をみると、その植物の仲間がわかる。
レタスと牛蒡も仲間。キク科。
普段生活していると、野菜の種をみることはそんなにない。
購入した野菜でも’’種’’をみることはできるものもある。
トマトであったり、オクラであったり、きゅうりであったり、豆たちであったり。
でも、今回種の話をしていて、『種を食べている』という感覚がない自分がいたことに気づきました。
トマトはトマトであって、トマトである。
オクラはオクラであって、オクラである。
むしろ、種は、’’食べれない部分’’として捨てることも多い。
なんだか、かなりネガティブなものでもあると感じました。
僕もここ最近、自分で種から野菜を育てる暮らしをしているのですが、この小さな一粒からあの野菜ができるのか。。と苗が成長するたびに嬉しく思う。
小さい頃に学校の授業で野菜育てたりもしたけど、やはりこうして大人になって、社会に出てからまた初心に戻って小さい頃に体験したことを行動に移すことで多くの気づきが生まれます。
(大人の基準は曖昧ですが)
種を継いでまたその恵をいただいて。の繰り返し。
慌ただしくなる日常で、’’買う’’という行為がいかに大事なことか考えさせられます。
スーパーに行けば物の数分でトマトを買える。
自分で育てると生活のリズムに合わせながら、数ヶ月後を見越して育てる。
両方を見た上で、バランスの良い思考を持って現代の生活にシフトしていけるといいなぁと思います。
つづく