三重県いなべ市
ゆうき農園
森友喜 さん
『野菜づくりが好きで農業やってるわけじゃない』
笑いながら話す彼を見ながら
この発言を最初に聞いた僕は、???と頭にクエスチョンマーク。笑
三重県いなべ市で根菜を主軸に農業を営む友喜さんはネイティブいなべ市民。
今年で15年目になるゆうき農園は植物性の野草堆肥などを使用し、地元に根付いた農業をしています。
大学で環境の生態系などを勉強したりする中での延長線上で有機農法に着目し、農業を始めた友喜さん。
自然に触れる場所づくりを考えたり、何か自分が何か変わるきっかけになると良いと思い、農業という選択をする。
子供たちにとっても良い影響で、一番必要なことだな、、、と思いながら話を聞いていました。
例えば娘が通っている幼稚園にゆうき農園の野菜が届く。
それは子供たちにとって親の仕事、生き方を示すことでもあり、とても大切なことだと感じました。
近くに知っている人間が作り出すものを口にすることって、それだけで遠距離のコミュニケーションが生まれるとも思う。
ちょっと思い返してみると、自分が小さい時にじいちゃんが作った野菜って、なんだか個人的にはあまり好きじゃなかった。
曲がってたり、汚かったり。
でも今思うと、それも’’味’’と思える。
じいちゃん、ばあちゃんが作った料理に対してあまり食べたいと思わなかったことにも繋がるかもしれません。(でもじいちゃんばあちゃんのことは大好きでした)
人の家のご飯を食べる。
とか
誰かに作ってもらう。
って
何か、その人をどれだけ信用しているかの言い換えでも合うように感じて。
毒を守ることもできるし、まずい飯を提供することだってできる。
だからなおさら、体の中に入れるものに対してはシビアに感覚が研ぎ澄まされるのかなとも思います。
と、少しそれましたが、友喜さんの娘が今年から小学生になりまして。
小学校給食が始まった彼女の口から、『野菜の味が違う』と聞いたことに驚いたといいます。
子供の味覚ってとても大事だな、、、と考えさせられました。
畑で収穫した野菜を土付きのまま食う。
とか、ちゃんとした野菜を食う。とか、そういう生産現場にどれだけ近くなれるかで味覚は研ぎ澄まされると思うのです。
でも今はどうか。
してはいけないことリストの中にそういったことが入ってないか。
子供と野菜の関係についてより深める機会になりました。
話の途中には家の中にツバメが入ってきたり、娘さんはゴルフ大会を繰り広げたり、とても賑やかな家での会話はすこぶる楽しかった。
つづく。