三重県多気郡大台町
元坂酒造株式会社
元坂 新平 さん
新平さん第二回目。
先月3月13日、マスク着用に対して個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断に委ねる。
と政府は発言しました。
その後の世界はどうなっているかは今皆さんの周りを見たら解ります。
先日、なぜマスクを着用するかについての記事を見つけ読んでいたら、『周囲の目が気になる』との意見が大半であったそうな。
そしてそれが習慣化すると次にはマスクを外すことに強い抵抗を感じるようになる。
デジタルな時代が訪れ、見るもの聞くものにコンプレックスを感じ、マスクをつけることで目立たないように、主張しないように生き、個人の権利が小さくなるような気もします。
多様性の社会に逆境するかのように。
ちょっと話がそれましたが、このコロナ禍を経て新平さんも山ほど思うことがあったと言います。
ただ、酒造りの業界はただ懸命にコロナと言う逆境に立ち向かいながら、そこに立ちはだかる、いかにも日本らしい姿勢は変わってないそう。
『環境にこだわれ』
最近見た本田圭佑の動画でも同じことを言っていました。
ただ懸命に目の前のことに向かうのも芯が通っていて素敵。
だけどより賢明な動きができたらゴールに近くなる。
前者と後者、無知と有能。
どちらを選択するかで自分の生き方が世のためになるのか。
新平さんは2023年、今年の酒造りのテーマとして’’情緒’’を挙げています。
飲む前の動悸を作るたに日々奮闘しながら酒と向き合う彼の話は一つ一つに筋が通っていて、頷きが止まりませんでした。
皆さんはどんなシチュエーションで日本酒を飲みたいでしょうか。
家族団欒の日に家で?
詰まる話をした時?
居酒屋で友達と?
お酒というものは、その場の底上げをしてくれるような’’寄り添い感’’が大事なんだなと、学びました。
今年から妻が亀山に引っ越ししてきて、家でご飯つくって待っていてくれるのですが、
今までビール家で飲んだことのなかった僕が、家に帰ってビールを飲んで家族と食事をする。
ことの本質に触れ、
ビールうまっ!!!!!!!となったような情緒感に近いかもしれません。
新平さんは酒を”1日を終わらせるために飲む”と答えました。
そして、家で飲む日本酒の’’情緒’’は外では表れることのない感動を生むと表現した。
高級ホテルのラウンジで飲みたい酒はどんなだ?
大衆居酒屋のカウンターで飲みたい酒はどんなだ?
好きな子と一緒にご飯行った先で飲みたい酒はどんなだ?
ひのめで飲みたい酒は果たしてどんなものだろうか?
このyunouの活動を通して、自分の人生を言語化できてきた気がします。
なんて、最終回のような言葉で2回目を終わります。
つづく。