yunou vol.11 2of4

三重県多気町

松本畜産

https://www.matsusaka-ushi.com/

松本 一則 さん

しのぶ さん

萌 さん

本日は松本畜産2回目。

今回はまず、牛を販売している人たちが牛を食べない理由。から。

みなさんはこの問いについてどうお考えですか。














父の一則さんからこの質問をされた時、僕が思ったのは、牛が嫌いだからとか与えている餌がよくないとかを知っているからだと思っていたのですが、

一概には言えませんが、理由としては『高いから』と考えると言います。




確かに牛肉は他の肉類に比べて高い。

その理由はわかります。


ただ、飼っている人たちが飼っている牛の味を知らないということはとても危険に思えて、これで経済が成り立っていることに驚きを覚えました。

それは消費者のことを考えれなくて当たり前のことですね。。






牛を飼っている側からしたらその飼っている牛を食べるにはどこかで『買う』しかありません。



飼っている牛のもも肉をちょっと食べたいから少し削って食べる。

みたいなことはできないわけです。

牛はとりわけ違う存在だなと思いました。


次の問いは、松阪牛は他の地の牛と何が違うのか。

なぜ高いか?







その理由としては

松阪牛を飼っているみなさんは『気候、風土、愛情』と答えるそう。

愛すぎます。

愛です。



一則さんは毎日牛をさすって愛情を与える。



この行為は牛を『肉』として販売するためには別にしなくてもいいことかもしれません。

でもその上で愛情を与えているのが松本畜産の強みなのかなと強く感じました。









ー100g 1万円の餌と100g 1万2千円の餌ー

みなさんならどちらを与えますか。


量は同じ。

前者は大手企業が提供する安価なえさ。

後者はこだわった飼料。

両者とも3年育てて同じ大きさになりました。

サシの入り方も同じです。

ただ脂の質は違います。

愛情のかけ具合も違います。

でも売る値段は同じです。






さて牛はどちらに幸せを感じるでしょうか。

一度深く考えてみるのも面白いかもしれません。







そしてここ多気町は伊勢平野にある土地。

この土地と牛を通して一つ面白いことがありました。





平地で田んぼ起こす時にすぐ諦めるのがオス。

メスは頑張ると言います。



逆に山側に行き、木を切り出したりするのはオスの方が1体の力が強いため、オスの方が良い。




ハァ〜なるほど。。。と、

オスの生産性の無さをひしひしと感じました。






人間も同じですね。





先日、医療関係の友達に、オスの生産性の無さを熱弁してもらいました。



ほんとそうなんです。オスは少なくていいんです、、、、、、、w

牛のオスとメスでは脂の融点も、サシの入り方も違って、去勢した牛の方がホルモンバランスがみだれにくいので育てやすかったり、といろんな情報を知ることができました。

そして現代では仔牛を買う(仕入れに行く)時、血統ばかりを見るらしく、牛1体1体を見ることがあまりできなくなったきたと言います。

東大卒の人間は優秀だから採用する。のような現状です。

そんな学歴社会が牛業界でもある。

こういった話を聞いていると人間と共通することが山ほどありました。


面白く不思議です。

つづく