yunou vol.10 3of4

三重県伊勢市

denchi   

(写真撮影、口コミはNGです。今回は特別に撮影許可をいただきましたのでみなさんご了承ください。)

レオくん

第3回目。

denchiのある場所は伊勢の中心地から少し離れた場所。

かの大企業の社長の隠れ宿として元々あったそうな。

住処の中心には月を見るためのウッドデッキのようなものがあります。

人里離れたこの場所で時を忘れて時間を過ごすことは贅沢でなりません。

レオくんと話していて、色々な職種の共通点を見つけて繋ぎ止める作業の大切さを見にしみて感じました。

生クリーム泡立てることとカフェラテのミルクを泡立てることは近い原理があったり、

味わいの構成についてはバーテンダーの仕事を生かして、ソムリエという仕事からはベストをどう提供するか(ワインにもいろんなワイングラスがありますが、それをワインに合わせて選び、最高の温度、状態で最高のものを提供するのが本来のソムリエの仕事である)ということを組み合わせてよりいいものを作り出す。

ソムリエでもホテルとワインバーでは全く違って。

ホテルだと置いてあるグラスに美しく注ぐスタイルの見せ方。

こんなのですね

逆にワインバーだとグラスを持ちながらワインをゆっくり注ぐ。(もちろん時と場合によると思いますが)

なるほど、確かにワインバーだと食事がメインではなく、あくまでワインがメイン。

ホテルだと食事ありきのワイン。

その場に合わせて最高のものを最高の状態で提供するソムリエという職業はまさにプロフェッショナルなんだなとその時初めて知りました(飲食ずっとやってましたが関心がなかったです。。。)

生クリームも36,5%の乳脂肪のものを使っていて。

人間の体温に合わせた脂肪分のものを使用するということを前提とした上で’’美味しいもの’’を出す。



’’美味しいもの’’ということが大前提でその裏にプロフェショナルな理由がある。

それは別に言わなくてもいいし、食べ手も知らなくてもいい。

今の時代、『情報ありき’’食べる’’という行為』をする時代になりがちですが、やはりこうして紐解いた時に紐解ける人間が一番かっこいいなと思います。

無農薬の野菜を使うのもいい。

オーガニックを謳ってもいい。

ですがその根本が成り立った上での仕事をしないとやはり表面上のものでしかなくなるのではないか。


みなさんはどう思いますか。


そして写真と文章の恐さのことも話していて。



写真と文章を創る人間は責任とプレッシャーがある。

それなりの次につながる生き方をするのはこれからの世代にマストなものであると思います。

僕も今こうして’’書く’’ということにとても責任があります。

その自由さをプレッシャーにも感じていて、それを自分のものにできるように日々こうして日記を綴っていますが、毎回同じモチベーションですることはとても難しい。

でもあくまで僕たちyunouは’’自分たちのため’’にやっている活動。

楽しんで、且つ勉強させてもらい、反省する。

この繰り返しばかりです。



僕たちはこの’’不完全さ’’を表現して愉しむことでキャッチボールをすることを良しとしているからこうした面白い人たちに会うたびに心が揺さぶられます。

具体と抽象。

具体なものの良さもあるけど、あくまで僕たち表現者は抽象さも忘れてはいけないのではないでしょうか。

抽象さって言い換えれば人間らしさでもあるように感じます。

不確かなものをこれからも表現していきたい。

つづく