yunou vol.10 2of4

三重県伊勢市

denchi   

(写真撮影、口コミはNGです。今回は特別に撮影許可をいただきましたのでみなさんご了承ください。)

レオくん


第二回目。

今回はdenchiのスイーツの話から。

ー禅ー

という名のついたこのショートケーキ。

その時の美味しいものを入れたこのデザートはとても繊細な味でした。



デザートを作るときに、


『運動エネルギーの法則』

レオくんはこれを重視していると言います。

例えば、ガチャガチャ泡立てた生クリームと気を入れて且つ脱力して泡立てた生クリーム。

それらは全く別のものになる。





以前鍼灸の先生にも同じようなことを言っていただきました。

『侍が刀を鞘から抜かずとも相手は切られたような感覚になること』

これに近いのかな、、、、、、と。

漫画の中の世界だとも思っておりましたが、こうして近くに口を揃えて同じことを言われる方がたくさんいるとやはりそうなのかもしれない、、と感じます。


人間には喜怒哀楽の感情がある中で、同じものを出し続ける。ということがどれだけ大変なことかスッと入ってきた。

そして安定的な供給をするということの意味を改めて考えました。





同じ材料を使っていても、その時の喜怒哀楽で違う料理になる。

人から作り出されたものはなおさらそう。







ではチェーン店やシステム化された飲食店ではそれはどうか。

やはり本質を辿ってみるとそれは料理からはほど遠く、『仕分け』とか『並べる』とか、そういった作業をただしているかのようにも感じました。

ですがその意味でも人間の喜怒哀楽の感情に左右されることなくブレ幅のない’’食事’’を提供するシステム化された飲食店はある意味で上手な人間のコントロールの仕方を知っているようにも思え、僕がこれからすべきこと、したいことがよりクリアになりました。





そしてdenchiはスピークイージーというスタイルを模倣したかのようなお店でもある。

スピークイージーとは、アルコール飲料を密売する場所で、アメリカで禁酒法が施行されていた時期に隆盛していて、この時期のアメリカではアルコール飲料は販売も生産も輸送も禁止されていたといいます。

禁酒法が廃止された1933年以降、本来のスピークイージーは廃れ、現在はレトロなバーを指す言葉として用いられています。





表向きは花屋。

でも裏にお菓子とスイーツもある。

大切な人と大切な時間を大切に過ごす。




これが本来の場所を提供する側の本質です。


ただお店をやっている人たちも楽しく働くということが大事。

なのでレオくんは自分のやりたいこと、やってて飽きないことを自分で紐解いて行動に移していました。

ユダヤの教えから『3つのやれること』を具現化していて。


例えばスイーツでは『クラシック』『型破り』『ローカライズしながらちょっと新しい』

の、3つのスタイルのデザートを作っています。

クラシックはdenchiで表現し

型破りはダンデライオンチョコレートで表現し

ローカライズしながらちょっと新しいはFOLK FOLKで表現している。



このサイクルでのお菓子作りが彼に合うお菓子のスタイル。


なるほど!!!と感心の嵐でした!




そこには自分のしたくないことはなく。ただ自分の表現を違うスタイルで表しているだけ。

経験がものを言うとはまさにこれのことでした。

うらちゃんも言っていたのですが、レオくんは自分を紐解くのがとても上手。と言う言葉がしっくりくる。

あぁそうならそうでそうなりますよね。。。。と全て紐繋がっていました。



ぐちゃぐちゃに絡まっている紐を少しづつ解いていきたい。

つづく