yunou vol.10 1of4

三重県伊勢市

denchi   

(写真撮影、口コミはNGです。今回は特別に撮影許可をいただきましたのでみなさんご了承ください。)

レオくん





ここは花屋ではないのですが、花屋です。




最初の一言はここから始まりました。

denchiという花屋をしているレオくん。

飲食店ってこの世に必要ないと語る彼は花を売って、コーヒーを淹れて、お菓子を作ってます。

能の世界からインスピレーションを受けて、世阿弥の世界の風姿花伝を経て花屋をしている彼はパティシエになる道を高校生の時に決めました。

しばらく名古屋の小さなパティスリーで働いて、今はダンデライオンチョコレートのスイーツ監修をしながらお店を経営しています。

今は前回取材させてもらったみちやさん(FOLK FOLK COFFEE)のマンスリースイーツも監修しています。ぜひご賞味あれ!






なので、パティシエのようで花屋で、よくわからないのですがレオくんはレオくんですので、まず行ってみてください。w




今回はどこから話そうか。。

レオくんの全ての話は僕のこれからの人生にとても参考になるものでした。

こうありたいなぁと朧げに描いていた人間像に近いものを持っていて、且つ同業種で会ったことのないような考えを持っていた。

素直にかっこいいと思える方でした。

お菓子は計量が大事。とよく言うのですが、

そこから先の見極める部分が大切になると言います。

基本材料は 卵 小麦粉 砂糖 バター(乳)

この食材でどう化学変化を起こすか。と言うところの突き詰めにも感じるお菓子作りは、やはり料理を感覚で作る僕にはあまり向かないなぁと思いました。

クリームでも、角が取れたツルッと丸い泡でできたクリームと泡の大きさがバラバラのものと比べると全く違うものになる。






『力は抜いていいが、気は抜くな。』





レオくんからこの言葉を聞いて、僕もひのめで料理するときに以前にもましてより『気』(僕にとっては『愛』)をより意識して料理できるようになりました。

でも、ちょっとの意識の変え方で味は変わります。

美味しく食べてほしいという思いもそれに比例して大きくなっていく自分を俯瞰的に見ていて、あーなるほどこれか!と、この取材から今に至るまでの変化は自分でもとても楽しみながら感じました。



職人だなとも思うのですが、職人の風を吹かせないレオくんかっこえー!となる僕でした。

そしてレオくんもお菓子作りを教える側の人間として、技術だけを盗もうとする人もたくさん見てきたらしく、そういった人間の多い現代にも警鐘を鳴らしているとこもかっこえー!わかるー!となる僕でした。





人は損得の感情で動くのか、動かないのか。

レオくんは損得の得は道徳の徳であるべきだと思っていると言っていて、はぁなるほど。。と考えさせられた。

徳を積むと言う言葉がありますが、得を積んだところでどうなるのか。。。。。。


伊勢にはこうした、損得の感情で言うところの得だけを考えて動く人たちが多く見え、こうした人たちの意識を変えたいという思いもあってお店を始めたレオくん。


伝わる人には伝わる時に伝わるべき時がくる。



現代では目先の結果を見て、結果の見えない行動はあまりしようとしない傾向にあるように感じます。

その結果が見えないことにやる気を無くし、気持ちが折れ、辞める。

簡単なことですがそれを続けていたら何も生まれない。






ふうぅぅ。

深すぎて消化しきれませんので誰か一緒に話しましょう。この深みを。

つづく