昨日4日は、隣接する岡田屋本店の新装オープン日でした。
大正から続く食料品店は現在5代目のミッキーこと岡田瑞生が代表となり切り盛りしています。
ミッキーと出会ったのはひのめで働き初めて少ししてからのこと。
その時京都で働いていた彼の実家が岡田屋本店。
当時の僕はこれっぽっちも興味のなかったワインを生業にしていた彼は、年齢が近いということもあり、意気投合した記憶があります。
今でも僕の座右の銘になっている’’無理しないで’’。
これは彼がくれたオーストラリアのワインの名前で、それは今でも人生の指針となっています。
京都から帰ってくる度、ワインを空けて、一緒に飲み、深夜まで話す。
みたいな生活が半年くらい続きまして。
彼が京都から帰ってくると決まった時には、すでにひのめは僕がオーナーとして一人で営業しており、渡仏する予定だった彼に少しの間、ワインを中心に手伝ってもらうことになりました。
2020年の後半はほぼ毎日一緒にいて、共に働き、他県へ勉強に行き、僕の大量のまかないを食べ続け、彼は毎日ぷくぷく太り続けました。
ちょうどその頃、ニュースはコロナウイルスの話題で持ちきり。
渡仏を考えていた彼がこの亀山の地に足つけることを決めたのは2021年の初めごろだった気がします。
しばらくどうしようかどうしようか、と悩んでいた様子でしたが、自分で色々背負うと決めてからは早かったように思えます。
後先考えない性格の彼に苛立つことも多々ありましたが(笑)、こうして無事オープンできたことはとても嬉しく、周りの方々の支えあってこそだと思います。
ひのめのお客さんにも本当にたくさんお支えいただきました。オーナーとして心から感謝します。
僕はもともと岡田屋とは全くと言っていいほど繋がりもなかったですが、ひのめを一人で始めてから、月の庭の桂織さん、而今禾の恭子さん姉妹にものすごく支えていただいております。
こうして一人では何もできない無力さも味わって、一人から二人になった時の力強さもミッキーから学び、それがまた増えていった時のパワーはとても大きいものです。
僕の料理だけでは料理だけで終わっていたし、
彼のワインだけではワインだけで終わっていたんだろうなとも思うこの頃。
それは周りの方やひのめのお客さんが教え、気づかせてくれて、僕らは勉強させていただきました。
ちょっとは良い方向に向かって進めてるのかなとも思います。
でもまだやれることはたくさんあるし、改善点も山のようにある。
お互い店を持って独立した今、やっと次のステップに立てたような気がしてます(僕だけかな笑)
スタートラインに立ったばかりですが、どうぞ生まれ変わった岡田屋本店をよろしくお願いします。
世界中の素敵なワインと素敵な調味料、乾物を扱っています。
スーパーやコンビニが飽和したこの現代社会に一矢報いる存在になってほしいと心から願っており、応援してます。
僕も負けずに頑張ります。
ミッキー
おめでとう、よくがんばった。そしてがんばれ、これからもよろしく。
CHAN